廣岡 香織さん 心臓移植



当初私には小学一年生と、四年生になる幼い子供達がおり、学童保育へ預けながら、仕事をし、新しい業務にチャレンジする矢先に激症型心筋炎を発症しました。ほぼ心停止した状態で大学病院へ運ばれ、目が覚めた時には大きな体外式補助人工心臓が装置されていました。
医師から心臓移植をしなければ助からないと告げられた時には死が頭をよぎり、ただ涙するしかありませんでした。

四季を感じる事なく個室でただ移植を待つ日々でした。

子供達や、主人は病室に桜の花びらや、紙コップに入れた雪を持ってきてくれました。雪が溶けてしまったと悲しそうな顔をする子供達の顔は今でも忘れる事はできません。
二度の脳梗塞を経験し、困難に見舞われる度に、懸命に治療をしてくださる先生方には感謝する日々でした。
植込型補助人工心臓を装着して頂き、懸命のリハビリの甲斐あって自宅療養をする事ができ、自宅で移植待機する事となりました。

移植手術を受けた後、体が温かく、着替るだけで息を切らしていたのに、スムーズに着替える事ができ、体の痛みから解放され、シャワーを浴びた時は、当たり前の事ができる幸せに涙を流しながら喜びを噛みしめました。


子供達の学校行事にも参加でき、二人とも部活動で全国大会にも連れて行ってくれました。私は食生活の資格を取得し、充実した生活を送っています。長女は就職し、立派な社会人となりました。


こんなにも多くの喜びを私に与えて頂いたドナー様 ドナー家族様ここまで全力で私を助けてくださった医療関係者の皆様、私は幸せです


ありがとう




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